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May 7, 2018

VxWorks、NASAジェット推進研究所(JPL)の新たなミッション「インサイト」で火星へ


投稿者:Chip Downing(@ChipDowning)

2018年5月5日、米国航空宇宙局(NASA)の火星探査機「インサイト(InSight)」(Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport)が、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社のアトラスV401ロケットによって、バンデンバーグ空軍基地から打ち上げられました。火星まで3億マイルを飛行し、火星の内部を初めて探査します。2018年11月26日午後3時(米国東部標準時)頃に着陸する予定で、2020年11月24日まで科学調査活動を行います。火星では1年40日、地球では2年近い時間に相当します。

このミッションは、ウインドリバーのVxWorksリアルタイムOS(RTOS)にとって、また新たな火星でのサクセスストーリーの始まりです。インサイト宇宙探査機は、クルーズステージとランダー(着陸船)を含め、ロッキード・マーティン・スペース社が設計、製作、テストを担いました。火星探査機インサイトのアビオニクスシステムは、VxWorksをベースにしています。VxWorks上にCとC++でプログラミングされたフライトソフトウェアは、ミッションの全段階で探査機の状態を監視するほか、実行するコマンドの有無のチェック、通信機能の実行、探査機活動の制御を行います。VxWorksは、耐放射線対策を施されたBAE RAD 750(PowerPC)に搭載され、115.5MHzの高速で動作します。
火星探査機インサイトのコンピュータソフトウェア部分については、以下に説明があります。

https://www.jpl.nasa.gov/news/press_kits/insight/mission/spacecraft/#computer_software

インサイトのEDL(突入、降下、着陸)時には、着陸船が火星上空を周回するNASAのマーズ・リコネサンス・オービター(MRO)に、UHF帯で情報を送信します。MROはXバンドの無線周波数を使用して、EDL情報を地球に転送します。MROもVxWorksのデザインウィンで、NASA/JPLの火星探査活動の通信に欠かせません。

図1:NASA/JPLマーズ・リコネサンス・オービター(MRO)

ウインドリバーは、今回の画期的なミッションに関わり、当社の製品が火星初で唯一のRTOSであることを喜ばしく思っています。宇宙分野でウインドリバーが成功した数々の事例については、こちらをクリックしてください。